2011年 5月17日(火) 御在所岳(1212m) 【表道 ⇒ 一ノ谷新道】

天候:曇り時々晴れのち
料金所跡P(8:55) ⇒ 三ッ口谷大堰堤(9:21〜24) ⇒ 百間滝見晴台(9:47〜57)
⇒ △山上公園(10:51〜11:34) ⇒ 鷹見岩(11:53〜59) ⇒ 見晴台(12:15〜25)
⇒ まつたけ岩(12:56) ⇒ 料金所跡P(13:08)

                                            ※コースタイムには撮影&小休憩を含みます。


 御在所岳の登山道の中でも、ほかのルートに比べて比較的歩く人が少ない表道が、あのゲリラ豪雨以
来2年7ヶ月ぶりに復活した。ひとり部的には結構好きなルートだったこともあり、開通を心待ちにしてい
た。この日の天気予報は、午後から下り傾向だったためか、鈴鹿スカイラインの料金所跡の駐車スペー
スも8時半の時点で約半分しか埋まっていない。



 湯の山温泉の最奥Pはガラガラ。登山道の取り付き地点にあたる民家の下では、タクシーで乗り付けて
きた10名ほどのパーティーが出発準備に取り掛かっている。
 「今日は中道でいいでしょ?」リーダーらしき男性の声だ。おいおい、ほかの参加者はどのルートで登る
のか知らずに集合したのか〜。あきませんねぇ。



 民家の横をすり抜け、三滝川に架かる鉄橋の分岐地点まで来ると、まず迎えてくれたのがまぶしいば
かりの新緑。ほぼ2カ月前に鎌を目指したときには、真っ白な世界だったのに季節の移り変わりの早さに
は驚かされる。



 川のせせらぎ、小鳥のさえずりに耳を傾けながら、のんびりと三ッ口谷の大堰堤に到着。以前は表道や
峠道に向かうルートはロープで通行止めにされていたが、この日は大きな看板がドド〜ンと。なかなか親
切ですね〜。



 大堰堤の分岐を右に取り、程なくするといかにも表道らしい場所に到着する。鳥居や石碑が林立する
中、思わず目に留まるのは“心して登りましょう”の文字。うんうん、最近山をなめている登山者も多いか
らなぁ。さあ、気を引き締めて高みを目指すぞ。



 鈴鹿スカイラインの下をくぐり抜けると、御在所周辺では少なくなった“ぷち”笹こぎポイントに到着…の
はずが、こちらはすっかりと笹が刈り取られている。
 少し拍子抜けして進むと、ゲリラ豪雨のつめ跡が少しずつ感じられるようになってきた。ルートの左手で
は鈴鹿スカイラインの復旧工事が進み、行く手には土砂がえぐり取られて段差の大きくなった急登道が続
く。ロープはあるけど、下りだと結構神経を使いそうだなぁ。。。



 タイミング的にはそろそろシロヤシオが楽しめそうだが、このルート上では目立った収穫はナシ。その代
わりイワカガミは大豊作のようだ。



 百間滝を望む展望台付近まで来ると、日蔭尾根の向こう側に鎌の山頂が見えてくる。以前はあんまり
展望の良い道じゃなかったけれど、鈴鹿スカイラインの法面工事の影響でルートの南西側がかなり伐採
されていた。



 イワカガミに続いて目を楽しませてくれたのが、ご存じタテヤマリンドウ。シャキッと開いた花びらもいい
けど「これから咲くよ」の“ねじねじ模様”もナイス!



 多古知(たごち)谷に注ぎ込む支沢の渡渉地点まで来れば、山上公園までの標高差は残すところ80m
ほど。そういや、どこかのサイトでここの水を飲んでる人がいたけれど、完全にNG!沢の水を飲む際は、
流入経路をよく考えましょうね〜。



 なぜが荒涼感が漂う草付きのガレ斜面。足元を見ると確かに花崗岩質なんだけど、この辺りの大岩は
異様に黒っぽいんだよなぁ。。。



 山上公園まであと数十mってところで、祭りの後を発見。来年もぜひ当たり年であってほしいものだ。



 山上公園のアカヤシオはこんな感じ↑。かろうじて淡いピンクのモザイクを楽しませてくれた。あと1ヶ月
もすれば、今度は新緑がきれいだろう。



 この日のもうひとつの目当ては、ひとり部が勝手に御在所名物と思い込んでいるアゼリアのカレーラー
メン。実は今年の2月去年の4月と訪れて食するチャンスをうかがっていたが、豪雪による断水やら強
風による休業やらで、なかなか口にできなかったシロモノだ。
 皆さんもぜひ一度ご賞味を!素材はインスタントそのものだけどね(笑)



 帰りは一気に下れる恐怖の天然アスレチック・一ノ谷新道で。まさに“心して下りましょう”の急降下が連
続するルートだ。そこでは巨大ミミズが登山道をふさぐように“日なたぼっこ”の真っ最中。詳しくは知らな
いけど、この色合いからするとシーボルトミミズってやつかな?



 スタート時点より雲行きがさらに怪しくなってきたので、大黒岩には寄らずにそそくさと下山。するとどう
だろう、co900mに差し掛かったころには雷がゴロゴロと鳴り始めた。



 尾根筋をひたすら下る一ノ谷新道だけど、樹林のおかげで雷に対する恐怖は薄い。また、雨もパラパラ
と降ってきたけれど、こちらも最初は木々が受け止めてくれる。中道にしなくてヨカッタ。。。



 途中、勢いよく下ってくるパーティーに道を譲るべく、鷹見岩や見晴台では雨の中、しばしの小休止をは
さむ。秋の雨はどことなく冷たさを感じるが、春の雨はどうしてこんなに気持ちがいいんだろうなぁ。ちなみ
に上の写真は「まつたけ岩」。また少し崩壊が進んだような気も。



 駐車場にほど近い御在所山の家までたどり着くと、もはや本降りに。ひっそりとした小屋のトタン屋根を
叩く雨音が心地よい。そういや15年ほど前までは、ここのオヤジさんもアマチュア無線でよく交信してたよ
なぁ。う〜ん、懐かしい。
 周囲の山仲間にもHAMブームが巻き起こっているようだから、久しぶりにマイクでも握ってみようかな。
CQ、CQ、こちらJO2LUB〜♪

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