2011年 3月 2日(水) 大鉢山(522m) 【青川峡ゲート前より中ルート】

天候:晴れ
青川峡ゲート前(10:10) ⇒ △大鉢山(11:12〜43) ⇒ 青川峡ゲート前(12:30)

                                             ※コースタイムには撮影&小休憩を含みます。


 雪山遊びも終盤戦に突入し、鈴鹿の山々からも少しずつ福寿草の開花情報が聞こえ始めた。「それな
ら石灰岩の山へ」と鈴鹿北部の鍋尻山を目指したものの、想定外の林道工事のため泣く泣く引き返して
きた。このまま帰るのももったいないし、定番の藤原岳ってもの芸がない…そんなこんなでたどり着いた
のが、竜ヶ岳の衛星峰・大鉢山だ。



  この大鉢山は、市販のガイドブックにはほとんど紹介されていないマイナーピークだけど、遠足尾根を
歩く人には案外知られている。「なんだ、ただの通過点か」と思うなかれ、実は山頂から見下ろす展望は
竜にも負けない開放感が味わえる。
 その取り付きは、青川峡キャンピングパークの裏手。かつては3本のルートがあったものの、現在まとも
に歩けるのは中ルートのみ。特に廃道化した南ルートはイバラが生い茂り、とても歩けたものじゃない。



 今回駐車したのは、写真1枚目にある青川峡ゲート前の空き地。その200mほど手前にも砂利敷きの
駐車スペースがあるけれど、こちらはキャンピングパークのスタッフ専用スペースなのでご注意を。



 車道に沿って少し戻り、登山道に足を踏み入れること数十m。最初に迎えてくれるのが、この階段道
だ。当初は北勢町が整備した遊歩道が崩れ、それをキャンピングパークのスタッフが再整備したそうだけ
ど、またまた崩壊。。。2年前、そして4年前に訪れた時と比較してみると、その苦労がよく分かる。ココだ
けはちょっとルートを再検討したほうがいいんじゃない?粘土質だし、雨のたびに崩れるよ〜。



 ちょっとした階段道を過ぎると、灌木帯の山腹道がゆるやかに続いている。斜面自体はかなりの傾斜だ
けど、この辺りの登山道には傾斜はほとんどなし。ただし、こぶし大の岩がゴロゴロしているので、足首を
「グキッ」とやらないように注意したい。



 効率の悪い山腹道で少しづつ高度を上げてくと、北側には藤原岳の孫太尾根が迫ってくる。中央のピ
ークが丸山(650m)。ちょうどこの日は、山仲間の「たくたくさん」が取り付いていたようで、あちらではセ
ツブンソウ+樹氷が楽しめたとか。う〜ん、孫太尾根にしとけばヨカッタなぁ。



 灌木帯の山腹道をこなすと、いっぺんに表情を変えるのが大鉢山の面白いところ。行程の約半分過ぎ
からは、薄暗くてゴツゴツした岩場が連続する。その上、ルートが一気に不明瞭になり、人によってはちょ
っぴり不安に駆られるエリアでもあるだろう。



 草もない花もない岩稜帯は、樹木さえなければまさにアルプスのよう(ちょっと言い過ぎ?)。これで展望が
あれば◎なんだけど、そうは問屋が卸さないあたりが、この山の不人気の理由かも?



 顕著な尾根の末端にまで登り詰めると、背後には先ほどまで姿を隠していた銚子岳が藤原岳の左手に
現れる。空の青さは申し分ないけれど、立っていられないほどの強風が吹き荒れていた。



 ルート全体に言えることは、テープや道標類がとっても少ないこと。道中の道標に至っては、上写真のコ
レと文字が消えかかったもう1本のみ。



 期待していなかった花にはもちろん出会えず、唯一春を感じさせてくれたのはバイケイソウのみ。踏み
跡が散乱している場所にもかかわらず、いたるところで元気よく芽吹いていた。これが福寿草だったらな
ぁ。。。



 結局ほとんど収穫もなく山頂に到着。お腹も減ってきたことだし、ランチにするか。とはいっても、胃の中
に収めたのはサンドイッチのみ。たまには新しい“山メシ”にも挑戦したいところだけど、手軽が一番!?



 さてさて展望は?う〜ん、何度訪れてもいいなぁ♪高度感こそないけれど、少し手を伸ばせば届きそう
な町並みには、とっても親近感を覚える。



 下山は登ってきたルートを忠実にトレース。相も変わらずマスクをしての登山は息苦しい。それなのに、
翌日まで続く鼻水や目のかゆみ。。。まだまだ武装が足りないのかな?何とかならないかな〜。

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