2011年 2月18日(金) 雲母峰(888m) 【雲母橋より独標尾根】

天候:曇り時々晴れ一時小雪

雲母橋駐車場(9:30) ⇒ 登山口(9:43) ⇒ 支尾根取り付き(10:09〜20)
⇒ 主尾根取り付き(10:38) ⇒ △雲母峰U峰(11:10〜25) ⇒
△雲母峰T峰(11:38〜46) ⇒ △雲母峰U峰(11:55〜12:09) ⇒
支尾根末端(12:47〜56) ⇒ 登山口(13:16) ⇒ 雲母橋駐車場(13:23)

                                     ※コースタイムには撮影&小休憩を含みます。


 雨がやんで急激に天気が回復していく時は、決まって強風が吹き荒れる。天気予報では平野部でも風
速7m。この調子では県境稜線の山は厳しいと思い、鎌の前衛峰・雲母(キララ)峰に向かった。茶畑の
広がる水沢町から眺める雲母峰は、まさに冬枯れの装い。その向こうに連なる県境稜線は、厚い雲に覆
われていた。かなりの強風だろうな〜。



 今回のルートは雲母橋を起点に独標尾根をピストンする定番コース。スタートが遅かったせいもあって、
すでに先行者がいるようだ。また、近くの山中からはチェーンソーの音が響いてくる。登山口の取り付きま
ではショートカットルートもあるが、山作業を邪魔するといけないので、おとなしく駐車場左手の林道から入
山するか。



 舗装された林道をウォーミングアップがてら進んでいくと、思った通りの光景が広がっていた。見上げた
情景が下の写真↓。今年はスギの花粉が大豊作!なんて記事をよく目にするが、やっぱり真実のよう
だ。これでは春の登山が思いやられるなぁ(泣)。



 林道を離れると、左手の登山口から山腹のジグザグ道を淡々と歩いていく。距離にして840m。その間
に何と29回ものターンが刻まれた、ある意味“特徴的”な登山道だ。



 花粉症対策としてマスクを装着してきたため息苦しさを感じながらも、眼下に広がる町並みを眺めつつ
時折立ち止まる。予報では晴れマークが並んでいたのに、どうもすっきりしない空模様だ。



 前半部の植林帯を抜けると、ほぼ中間地点に到達する。ここからは若干の急登が続くものの、二次林
が広がり雰囲気が一気に明るくなる。とはいっても展望は△。ただし、足元をじっくり観察していくと、水晶
になりきれなかった石英が所々に転がっているので、鉱石マニアにはたまらないルートかも!?



 さほど期待していなかった雪が出てきたのはco600m辺りから。尾根芯の南側を巻いていく部分では、
踏み固められた雪が遊歩道のように延びている。



 主尾根に到達する直前まで来ると、雪の量も少しずつ多くなってきた。この冬はあと何回雪上歩きがで
きるかな〜♪そう思うと、自然に靴先を雪の上へと向けてしまう。たとえ腐った雪でも、雪上歩きは気持ち
いいなぁ。



 独標尾根の由来ともなったP735の独立標高点を過ぎると、今にも崩れ落ちそうなセッピが残されてい
た。数年前に歩いた時にセッピだらけで難渋したことが思い出される。そういや、あの時に鈴鹿探検人さ
と会ったんだ〜。



 ヤセ尾根をこなし、小さなピークを1つ2つと越えていくと前方にT峰が一望できる。日当たりの良さもあ
って、一見雪山には見えないが、目を凝らしてみると地表にはまだまだ積雪がありそう。



 実際に歩いてみると、雪は有ったり無かったり。場所によっては、完全に地表がむき出しになっているエ
リアも多く、少々がっかりしたりもする。



 前日の雨や雪解けによって滑りやすくなった急登をこなすと、雲母峰T峰に飛び出す。好展望で定評の
あるポイントだが、その分猛烈な風が吹き抜け、さらには県境稜線方向からは小雪が運ばれてくる。こり
ゃ長居は無用ですね〜。風裏を求めて、U峰に足を伸ばそうっと。



 U峰までは、真新しいワカンのトレースを追いながら一気に駆け上がる。一応、アイゼンをザックに放り
込んできたけれど、この雪質だと単なるお荷物でしかないようだ。



 U峰から13分かけてT峰に到着すると、この日初めての青空が広がった。早速“パシャッ”するもの
の、すぐ近くの御在所岳は雲の中。風の強さからするとロープウエイも運休してるかな?



 T峰でランチでもと思ったけれど、適当な場所が見つからず、結局U峰に舞い戻る。先行者はすでに下
山しており、風の唸り声と猛スピードで流れる雲をおかずに、サンドイッチを頬張った。



 下山途中も近いはずの鎌尾根方面に目をやっていたけれど、あのギザギザ稜線を一度も拝めなかっ
たのはちょっぴり残念。。。それでも山の厳しさを垣間見れたのはうれしい限りだ。特に、こんな平坦な部
分に出てくると、その厳しさが増幅されて思い出される。



 さあ、この美しい二次林ともあと数10mでお別れ。マスクを再度装着して杉の植林帯に突入するか。花
粉症シーズンにも間もなく本格的に突入!それでも多くの皆さんは鈴鹿の山を歩き続けてしまうんでしょう
ね。もちろん、ひとり部もそのひとりですが…(笑)

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