2011年 2月 3日(木) 御在所岳(1212m) 【湯の山温泉より中道】

天候:快晴
湯の山温泉最奥P(8:58) ⇒ 負ばれ石(9:30〜43) ⇒ 地蔵岩(10:00)⇒
キレット(10:08) ⇒ △山上公園(11:04〜12:23) ⇒ キレット(12:57〜13:08)
⇒ 地蔵岩(13:16) ⇒ 負ばれ石(13:27) ⇒ 湯の山温泉最奥P(13:55)

                                             ※コースタイムには撮影&小休憩を含みます。


 前日あたりから寒気が緩んできたせいであの大雪が締まり、天気予報には晴れマークが並んでいる。
その上、仲の良い山友からは御在所山行のレポートが寄せられる…「じゃあ、行くしかないか」ということ
で、好展望の中道ピストンに照準を当て、前夜に御在所岳への山行を決定した。



 路肩に雪塊がうず高く積まれた温泉街を抜け、目指すは鈴鹿スカイラインにつながる温泉街最奥の駐
車場。平日にもかかわらず、すでに3台の車が停まっていた。鎌か御在所か…皆さんの行き先も気にな
るところだが、おそらくこの好天なら中道組もいるはずた。足元の雪は凍結こそしていないが、駐車場か
らアイゼンを装着して出発した。



 久しぶりに履く10本爪のアイゼンの心地よい金属音を楽しみながら、まずは中道の稜線まで一気に高
度を稼ぐ。樹林の間にのぞく御在所岳はまずまずの雪景色。バックに広がる青空とのコントラストも相ま
って、気分は高まる一方だ。



 上空を行くロープウエイを見上げながらサクサクと登っていくと、約30分で負ばれ石に到着。いつも撮
影アングルが同じではつまらないので、今回は普段の逆側からパシャ!。念のため、ウェアは3枚着込ん
できたが、暑くてここで2枚に。一番下に着てきた“ヒートテック”。こいつがしたたる汗を熱に変えてくのが
恨めしいほどのぽかぽか陽気だ。



 予想通り、人気ルート・中道のトレースはバッチリ。あまりにも退屈なので、あえてルートを外したくなる
衝動に駆られる。とはいっても、ルートは尾根通しなので、それもできないし。。。単独での深雪ラッセル
時には他人のトレースを喜び、ここではトレースを嘆くなんて、何とも自分勝手だなぁ(笑)



 少しずつ高度を上げていくと、それに比例してピークが近付くのを実感できるのが中道の良いところ。展
望地ではゴンドラに目をやり、周囲の山々を見渡す。雪質はというと、この辺りまでくると腐りもせず、クラ
ストも見られずで最高のコンディションだ。



 わずかな霞みはあるものの、鎌方面の展望もGOOD。このアングルから見ると、切り立った日陰(三ッ
口)尾根の前半部がいかに急登かがよく分かる。雪のあるうちに行っておきたいなぁ。



 さて、この岩は?見慣れた地蔵岩もこの角度から収めると、かなり新鮮な印象だ。ちなみに、この岩を
定番ショットで収める場合、午前中は逆光気味になるので、シンプルな絵を作りたい人は午後からがオス
スメ。



 カモシカ広場を過ぎ、北谷テラスまでのトラバース地点までくると、右手には鈴鹿中部〜北部の山並み
が一望できる。この日、肉眼で確認できたのは御池のテーブルランド付近まで。中でも竜の山上台地の
白さは際立っている。



 北谷テラスで大展望を満喫した後は、山上公園までの急登が待ち構えている。雪に埋もれた鎖場は、
アイゼンの前爪をしっかり蹴り込まないとずるずると後ずさり(泣)。ピッケルorダブルストックが無い場合
は、左手の樹林帯へ巻きながら、木につかまって這い上がるといいかも!?



 たっぷりと休憩を取りながらも、無雪期と同等タイムの2時間少々で山上公園の東端・富士見台へ到
着。せっかくなので、アゼリアでカレーうどんでも味わっていくか!



 アゼリア横の氷瀑も大寒波のおかげで絶好調。人工物だと分かっていても、思わずカメラを向けたくな
る存在感だ。



 お目当てのカレーうどんをいただいた後は、ソリ広場で歓声を上げる人々をのんびりと眺めながら、ぜ
いたくなひとときを過ごす。団体客がいないこともあり、とっても心が和む。



 一時は一ノ谷での下山も考えたが、展望の無さとあの急降下はどうも。。。せっかくの青空だし、予定通
り帰りも中道に決定。北谷に向かってそそり立つ大岩壁は、いつ見ても大迫力で圧倒される。そういや、
ココってクライマーさんはいなんだよなぁ。なかなか楽しそうだけど、岩がもろいのかな?



 地蔵岩同様、午後から順光になるキレットもパシャ!雪混じりの岩なので足元にはちょっぴり気を遣う
が、ココでの事故はほとんど聞かない。滑落事故の大半は、何でもないトラバースやちょっとした岩場に
多いってことは、やっぱり油断大敵。ひとり部自身はもちろんだけど、皆さんも気を付けましょうね♪

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