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火山としては国内第2位の標高を誇る御嶽山。昨年6月ごろから、登山のチャンスをうかがいながらも、悪天候などの理由により、ことごとく断念してきました。
そんな御嶽山ですが、やっと登るチャンスが巡ってきました。中央道・中津川ICからの長い一般国道と、2180m付近まで登るつづら折れの山道はツライものがありましたが、車中で仮眠を取って起きてみると、こんな朝焼けが広がっていました。
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ご来光直後の御嶽山は、文句なしのモルゲンロート。やっぱり早起きは三文の得です♪ |
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御嶽山=山岳信仰、この構図は決して切り離せないものです。真夏には白装束をまとった信者が列をなして山頂を目指すそうですが、左の案内パネルからも、その雰囲気がひしひしと伝わってきます。 |
今回は、ごく一般的なルートである田の原から。この鳥居をくぐり抜け、砂利敷きの平坦な道が大江権現の近くまで1kmほど続きます。
その左右には、御嶽山の遥拝所や自然観察路も広がっているようです。ちょっとした散策には、おあつらえ向きです。 |
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「あかっぱげ」手前で背後を振り返ると、中央アルプスの峰々が雲海の上に連なっていました。 |
こちらが「あかっぱげ」。最初の休憩場所としては、最適な距離に位置します。高度順応を考えて、ぜひ呼吸を整えたい場所です。 |
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まだ9月23日だというのに、木々は少しずつ秋の装いへ、支度を始めていました。 |
こちらは、小さなほこらがいくつも並ぶ金剛童子。標高的には、ちょうど森林限界にあたります。 |
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火山特有の岩を踏みながら登ります。ルートはとても広く、登り・下りの登山者が道を譲り合うといった必要は、ほとんどありません。 |
それにしてもいい空です。今年の遠征は、木曽駒ヶ岳、銚子ヶ峰となかなか晴天続きです。
これも日ごろの行ないの良さかぁ♪ |
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王滝頂上(2936m)が近づくと、紅葉具合いもかなり進んでいます。 |
こちらは「大覗き」だったかな?小さな案内表示があったんですが、撮影に夢中で失念。。。 |
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王滝頂上山荘は、すでに休業スタート。この階段道を登りきれば王滝頂上です。
立派な拝殿は、あまりの過剰整備に撮影する気力さえ失せてしまうほどです。 |
上の写真の位置から、右手を眺めると“アメリカの荒野”のような岩塊がそびえています。 |
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王滝頂上を抜けると、右前方に剣ヶ峰のピークがそびえています。この辺りは風が強く、目深にかぶった帽子でさえも、一瞬で吹き飛ばされそうです。
また、この左手にある地獄谷からは火山性の水蒸気が勢いよく吹き上がり、強烈な硫黄臭が漂ってきます。
写真:ちょっと露出オーバーでした(笑) |
そして、登山開始から2時間40分あまり(3回の休憩含む)で剣ヶ峰に到着。ひとり部としては上出来のペースです。
しかし、このコンクリート造りの石段はいただけませんねぇ。。。 |
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登頂の記念撮影は、どの山へ行っても見られる微笑ましい光景です。
ひとり部はなぜか撮りませんが、カメラマンを頼まれると俄然やる気が出るタチです。 |
独立峰ゆえ、展望は抜群!好天も手伝って、乗鞍・穂高・槍はもちろんのこと、南アや富士山まで、その雄姿を見せてくれました。 |
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山頂部は人目が気になるので、一ノ池周回ルート方面へ下った岩場の陰で、ひとりのんびりと。
落石を考えるとあんまり良くない位置取りですが、強風を避けられるのでGOOD!
ふと足元を見ると薄氷が張っていたのには、少々驚きました。 |
体調も完璧に近いし、二ノ池方面まで少し足を延ばしてみました。 |
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下山は山腹を巻いて、王滝頂上へ向かうトラバース道を歩きます。途中、谷筋を見下ろすと、美しい紅葉のじゅうたんが広がっていました。いいねぇ。 |
午前中はあれほど好天だったのに、一時的に濃いガスに巻かれます。
こうした天候の急変は、地元・鈴鹿ではまず考えられません。恐るべし3000m級。 |
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無事下山して、登山口付近から御嶽山を振り返ったカット。今度は残雪期に訪れたいなぁ♪ |