2007年 9月23日(日) 焼岳(2455m) 【新中の湯ルート】

天候:曇り
10号カーブ登山口(5:55) ⇒ りんどう平(7:20〜7:35) ⇒ △焼岳(9:05〜10:05)
⇒ りんどう平(11:10〜11:25) ⇒ 10号カーブ登山口(12:40)
   
                                                   ※コースタイムには撮影&小休憩を含みます。

■秋はもうすぐ〜北アルプス唯一の活火山へ■

 自宅を出たのは深夜0時ジャスト。東名阪や東海北陸道をひた走り、岐阜・長野県境の安房トンネル方面へ。ちょうど、この日は「なんちゃって山岳部」の I 隊長は3000m級×3座の縦走を決行。SAでの休憩中に連絡を取りながら、それぞれの登山口を目指しました。
 ひとり部は上高地の南西にある「中の湯温泉」近くの登山口に3時半ごろ到着。夜明けまで車内でごろごろしてから出発です。予報では降水確率40%といういや〜な発表もありましたが、美しい星空を楽しみ、山あいからは夜明けの穂高(←写真)を望むこともできました。
 登山口は「10号カーブ」の看板があるコーナーの
少し先。右の写真は下山時に撮影したものですが、
朝6時の時点でほぼ満車。全国各地のナンバーが
集結しているあたりは、さすが百名山です。
 登山口の標高は1510m…つまり山頂までの標高
差は900mちょっと。休憩を除いた一般的な登りのコ
ースタイムは3時間15分ほどなので、思いのほか
気軽に登れます。
 
 山腹に設けられた登山道を歩き始めて数分すると、右手に古い車が転がっています。よく見ると鉄バンパー!どこから来たんでしょう。
 地図を広げてみると、上部に道路があります…ってことは落ちてきたの???
 噂には聞いていましたが、この山域のブナはデカ
すぎです。太いものは幹周り4〜5m!ホームグラ
ウンドの鈴鹿では、まず見られない巨木です。
 それにしても太っ!
 下界と違って、標高1800〜1900mぐらいまで来ると紅葉も楽しめます。しかし、はるか彼方の山頂は、少しずつガスに襲われ始めています。
 おかしいなぁ、今日は雨男連れて来てないのに…(笑)。ねぇO杉君!
 下堀出合を過ぎるとコースは、ガレガレの急登に
変わります。どこでも歩けそうな雰囲気ですが、高山
植物保護のためにも、○ペンキを忠実に追いながら
高度を稼ぎます。
 途中、しっかりとした木製のはしごも随所に設置さ
れていました。
 
 こちらはシラタマノキ。1センチにも満たない小さな実が、とってもキュートです。登山道わきの至る所に群生していました。あと、アカモノとかいう小っちゃいイチゴみたいな高山植物も多かったですね。
 ガスの中から荒々しい姿を見せる焼岳南峰。現在
は危険ってことで立ち入り禁止になっていますが、
本来の最高標高点はこちら。
 そのため、北峰(2444m)までしか登ることができ
ません。
 ガスの晴れ間を狙って撮影した火山湖。エメラルドグリーンの湖面と、険しい岩場のコントラストがなかなか素敵です。う〜ん、晴れてれば最高なのに。。。
 もしかしたら、こちらが焼岳最大の噴火口?すぐ
わきまで近寄れるようですが、ひとり部はガマン。後
になってから後悔しそう…。
 硫黄の匂いと共に、ガスを吹き上げる様子は圧巻!付近の地面はほんのり温まっています。
 写真モデルは、りんどう平あたりから、抜きつ抜かれつ山頂を目指したパーティーのひとり。
 北峰ピークからコルを見下ろすとこんな感じ。山頂
で登りのコースタイムをチェックしたところ、休憩を
除いて2時間45分でした。やるじゃんひとり部!
 …と、喜んでいるところに I 隊長からメールが。携
帯を覗き込むと、そこには「体調不良につき撤退!
無念」の文字が並んでいました。
 山を知り尽くした男(言い過ぎ?)のいさぎよい言
葉に、目頭がじーんと熱くなりました(泣)。
 楽しみにしていた山頂から眺めは、ガスのお陰で全滅状態でしたが、雨にも降られず気持ちの良いひとときを過ごしました。
 往復430kmという単独長距離ドライブは体にこたえましたが、またアルプスの魅力に魅せられてしまったようです。さて、今度はいつ行けることやら。。。

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